2024.7「さみしい」

7/1

・地震で被災した方の言葉。

 「ただおるだけでありがたい。よく考えて考えても、それしかない」

 会ったこともない人の言葉が、どうしてこんなに響くのかわからない。


7/2

・夢日記。追いかけられて必死に逃げてる夢。

・いままでちゃんと勉強してなかったんだなあ、としみじみわかる。


7/3

・朝、目がさめると、空気が振動している。それが「感謝」という感じで。

 これが、もともとある状態なんだとおもった。

・午前中、「ありがたい、ありがたい」という思いがぽこぽこ湧く。

・お昼すぎ。お茶をくんでたら、お鍋やポットが、こう、振動してるというか、文字のようにみえるというか、音を発してるような。


7/4

・やることをやっているうちに、あっという間に一日が終わってゆく。子どもの頃もこんふうだったなあ。

・「あのとき、ああしていれば」とおもうようなこと。それは流れから逸れたってことじゃなくて、そのときの選択を含めた、もっと大きな流れがあるんだ。

 ナイアガラの滝が岩を削っていくちから。星の運行をつかさどっているちから。そういうものとおなじちからが働いている。


7/5

・なんか子どもの頃と同じ感じになってる。違いはといえば、nowがnowの面倒をみてくれる、と自覚していることか。

・一日が終わると、ほとんど余力が残っていない。

 ともかく、無事に勉強を続けられたのがありがたい。明日ははやく寝よう。


7/6

・夢日記。地下水流で街の電力をまかなう、という計画を大学の先生が立てたけど、予算をつけてもらえない、という夢。水の通り道の仕組みが、鼻腔を空気が通る仕組みを模してあるとかで、実際に川に鼻を模した装置が設置してあった。


7/7

・試験からの帰りみち。

 夕日にそまる階段。一生懸命な影たち。

 いろいろなことがあるこの世が、それでも愛おしい。

 試験は、ミスに地団駄を踏むも、総じて出来過ぎな出来だったんだろうな。

・夜中に目がさめて少し涙を流す。癒やされる。いろんな感情が少しずつ出てきてる。


7/9

・この世界がこうなっているということにじーんと感動して、涙が流れる。

 朝のひかりのやわらかさ。

 からだは透明な雫。

・疲れ切って、ひたすら寝た。よくわからない感情で泣きそうになる。


7/10

・風邪ひいた。試験の緊張がほどけたらしい。


7/12

・夜、心因性の腰痛。強烈にさみしい。十代の頃のさみしさ。泣く。


7/15

・夢日記。試験の夢でうなされる。


7/17

・お昼、小鳥の鳴き声がありがたくて泣きそう。


7/19

・夜、なんだかひどくさみしい。


7/22

・人のことって、自分のことなのね。だからうれしいんだ。

・夜、試験を振り返って、よくやったなあ、とおもう。いまはもう、あのパフォーマンスはできない。


7/23

・朝、目をつむると蝉の声。

 なんかあれだ。何百ページかあるノートを買って書き始めたつもりが、30ページしかなかった、というような感じだ。

 さみしいな。自分がこんなに世界を好きだとはおもわなかった。

・夜、さみしくてなかなか寝つけず。


7/24

・どうして坐禅してるのかわからんかったけど、たぶん、好きな人のことを知りたくなるのと同じだとおもう。

・また元気になってきた。勉強も再開。


7/25

・寝る前、頭のあたりがくらくらし、名状しがたい感情の波に流される。


7/26

・夜、戦争の報道に触れて、どうしようもなくかなしくなる。


7/27

・夢日記。試験が終わって、夜、3人で待ち合わせ。2人の名前まで覚えてる(夢でしか会ったことがない)。


7/28

・怖れは、自分の内面の「投影」などではなく、自分の姿そのものなのだ、という感じ。

 そしたら、かなしい。個人的なかなしみではなく、ただかなしい。いやなかなしさじゃなくて、空のあおさをはじめてちゃんと感じられた、というようなかなしさだ。


7/31

・食卓のコップを眺めて、おもう。コップの全体像を、ぼくは一度も直接見たことがない。月の裏側が見えないように、いつもコップのこちら側しか見えない。

 けれどコップはやっぱり、みずみずしい「なにか」で出来ていて、その「なにか」はすべてのものにゆきわたっている。「知性」と呼びたくなるなにか。タレスが「水」と呼びたくなったのも、こんな感じか。

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