2025.10-11「星屑」

10/2

・ハン・ガン『ギリシア語の時間』を読む。

 顔を上げると、あざやかなむらさき。


10/3

・昨日も今日も海外の中学生時代を思い出す。

 バスで通っていた頃。図書館のにおい。

 ホームに帰ったのかも。ながいみちのりだ。


10/11

・だれかの存在を感じる。

 名前も知らない、会ったこともない誰かに親しみを感じるなんて。

・愛おしい。トシを取ると自然とこんな気持ちになるものなの?


10/12

・「好き」がまた胸のあたりからあふれる。

・夜、寝るとき、誰かがそばにいるようなぬくもりを感じる。


10/17

・人模様は心模様。


10/18

・さっき、どうして今川焼きを買ったのかというと、小さい頃、デパートで買ってもらったという思い出があるから。

 味って、そういう思い出も含めての味なんだよね。


10/19

・いろんな人がいるなあ。それぞれの情熱をもち、苦しみをもち、生きている、暮らしている。愛おしいような。


10/25

・夢日記。夢のなかで、ちょっと苦手な感じの人をみる。


11/2

・透明な懐かしさ。冬。

・ひかれあう。男と女も、花を見るのも、空を見るのも、おしゃべりするのも、全部そう。


11/4

・「自分の」思考だ、っておもいがちだけど、思考って、もっとこう、風のようなもの、たくさんの人の息吹のようなものだとおもう。

 思考が浮かぶってことは、そうやってたくさんの人と出会っているということ。


11/7

・いろんな言語、いろんな仕事、いろんな人。

 いろんな、がおもしろい。

 この世の魅力だ。


11/12

・夜明け前。月も星もふるえている。

 からだもそう。

 からだは星屑。


11/15

・空港で働く人たちをみてたら、なにかがこみあげてきて泣きそうになった。

 そうだ、はたらくって、集合的なものなんだ。それぞれの人が、いるべき位置にいる。

・海は無性になつかしく、田畑の緑はさやかに甘い。


11/16

・(出雲大社に向かう電車のなか)

 日本の風景ってこうなんだ。余白が多いなあ。

 伊勢神宮より、日本って感じがする。

・出雲大社に参拝。まっすぐのびるみち。河がみえる。


11/26

・あの頃も、そう、こんなふうに夜景をみてた。

 ふしぎね。

 人って、たくさんの涙袋を眠らせている。

 生まれるまえの、ずっとずっとむかしの涙が流れることがあるの。

・あおい夜空は、遠い面影のよう。あの日の前日を思い出す。


11/27

・どうも一昨日あたりからまたゆるみ始めた。涙が出る。


11/30

・誰かのことをおもって胸があったかくなるとき、自分のなかの最良の部分と出会っている気がする。

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