2026.4「それぞれのひかり」

4/1

・モネ展。

 まじりあう。感情も思い出も風も。

 やさしい目は、色と形の向こうにあるものを知っている。


4/2

・ぼくの右手に、誰かの右手が重なる、、、感じがした。


4/7

・樹をみても、バス停をみても、香りの海を歩いているような。

 自分が樹とか風とか、そういうのとおなじこころを共有している、という感じがする。


4/9

・初めての通訳のお仕事、意外なほどたのしかった。

 ひととひとの思いが言葉となって行き交う、その交差点の中心にいて、行き交うものを感じている、この感じ。

 自分はこういうことをたのしいとおもうやつなんだ。

・道を歩いてる。どこに向かっているのかわからない道を。


4/11

・公園の並木道の、息を呑むようなしずけさ。

 朝露の緑の香り。

 春。

 世界はこんなにも生きている。


4/12

・今日はなんか、オトナに会った、という感じがしている。ほんとうの意味でスピリチュアルな人。まわりをよくみて、まわりを笑顔にする。

・Every voice needs to be heard。どんな声もあなたの一部で、聞き届けられるべき資格がある。

 なぜなら、その声というのは生きているから。

 そしてあなたは、生きている、その生そのものだから。

 にくいとおもう気持ちも、軽蔑する気持ちも、自己卑下も、投げやりも、あきらめも、全部だ。


4/13

・深いところで泣いている。

 こんなにも置き去りにしてきた声たちがいたのか?

 「慰霊の旅」ってあるけど、おなじことがこころのなかについても言える。


4/14

・ものがなしい。

 ベンチにひとり座る。

 自分がなんなのかわからない。


4/19

・誰かとおなじひとときを過ごすとき、「その人のなかの世界」を訪ねている、という感じがする。

・見つかるといいね、出会えるといいね、探しているものに。

 人はそれぞれのひかりを求める。

 それが尊く、愛おしくおもえる。


4/20

・朝食たべてると、からだのなかに青銅色の仏像(?)を感じる。旅行の余韻?

・人は花。一個の謎だ。


4/21

・人の"かたまり感"がなくなってきた。

 人というのは、流動する河に生じた渦潮のようなもの。さまざまなもの、感情、思考、見えない存在、植物、空、雲、火、水、をつなぐ舞台というか結節点というか。


4/22

・いろんな人を好きになるとき、でも結局、いつもおなじ"ひと"のいろんな表情と出会っている感じがする。

・だれかをおもうときの、胸のすきとおる感じを感じてると、なにかとてもいい音を聞いているような。ピンク色のかわいい音を聞いているような。


4/23

・翻訳してたら、胸にともるひかり。


4/24

・人間って、思考や感情が渦巻く箱、みたいなものじゃないよ。

 もっとうんと広い原っぱにいろんな鳥や虫が飛んでる、みたいなのにちかい。

・鳩をみても、花をみても、精神のあらわれというか。

 こういう感じがわかったらね、そしたら、きっと大事にするとおもう。

・昼前、胸のなかでだれかが泣いてる。


4/27

・暇があれば和歌を息吹く。

・こころのなかに、無数の小さな蛇のような、黄色いひかりがからまっているのが見える。未消化の声?

・お風呂から出て目をつむると、お地蔵様のような、たくさんの白いひかりにとりかこまれる。


4/29

・自分がどれだけさみしかったのかに気づく。

 やっぱり、わかってくれるひとがほしかったんだとおもう。

 出会いたかったんだとおもう、そういうひとと。

 ちゃんと甘えられてよかった。


4/30

・いつもとちがう朝。湖になったみたい。

・マウスのクリック音のひとつひとつ、電車の音、風の匂い、全部が神様の息のように感じる。

・昨日から、からだが泣き出して苦しい。久しぶり、こんなになるの。喉と胸が、腫れたように痛い。

・ウジェーヌ・ブーダン展。見えるものへの誠実さ、を感じる。

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